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星野写真 画像処理

The Andromeda Galaxy and Autumn Milkyway Around Cassiopeia

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The Andromeda Galaxy and Autumn Milkyway Around Cassiopeia - Copy
F2.8, 240s*(17, 24, 21, 23, 21, 23, 15, 22, 23)(total 60~96min), ISO1600
Nikon D810A + Sigma 40mm F1.4 DG HSM | Art + Unitec SWAT-350
2019/9/10 日光戦場ヶ原
先日の遠征で撮影したカシオペア座付近の秋の天の川の星野写真です。

撮影時のフレーミングの意図としてはIC1396, クエスチョンマーク星雲、ハート・胎児星雲、アンドロメダ銀河を一緒に入れるというわりと安易なものでしたが、画像処理を進めるうちに思っていたよりも賑やかな場所だったことに気づきました。

特にIC1396とクエスチョンマーク星雲の間にこんなに赤い星雲が広がっているのは知りませんでした。

とかげ座付近に面白い分子雲と散光星雲があることを先日のGuttiさんのTwitterの投稿で知ったので今回はちょっと無理して分子雲のあぶり出しをしてみました。

圧倒的に輝度が高いM31がいるのでそれと共存させるのに苦労しました。

1時間半くらいの露光でしたがここまで写ったのは撮影時の空の透明度の高さのおかげかなと思います。

でも鑑賞写真としてはノイジーな印象も拭えないですね。

淡い分子雲を背景宇宙からはっきりと分離するにはもっと露光が必要だなと感じました。

この辺は今後の課題。

続いて、秋の天の川付近は星の色が美しい領域という印象があったのでそれを表現するために色々試行錯誤をしました。

僕としてはそこそこ自然に色を出すことができたかなと思います。

これまで星の色が思うように出せなかったのは、コントラスト強調をするとハイライト部の階調が圧縮されてハイライトに乗っていた星の色が薄くなるからかなと考えて、強調のたびにハイライトに彩度強調をかけてみたら結構自然に色が乗ってくれました。

これはデジタル現像の彩度強調プロセスと似たものなので改めてデジタル現像ってよくできてるなぁと感心した次第です。

赤い星雲がここまで鮮やかに出せたのも多分その副産物です。


それと遠征記にも書きましたが、この日は空の透明度は高かったのですがその代わりに雲が頻繁に流れるような天候で、40mmの画角で4分露光するとほぼ全てのコマでどこかしらに雲がかかっている領域がありました。

その日の遠征記はこちら。
撮影時にISOを上げて露光時間を短くするなど臨機応変に対応できればよかったのですが、比較的雲が流れてないように見えた領域だったのでなんとかなるだろうと楽観視していました。

このままだと使えるコマがかなり少なくなってしまうので、元々の画像を縦3×横3の9ブロックに分割し各画像毎に雲の影響がないブロックのみを選んでコンポジット、その後モザイク合成をして元サイズのコンポジット後画像を得るという方法を試してみました。
境界線はおおよそです。
撮影データに撮影枚数の記載が9つあるのはこういうことです。

ブロックの分割にはPhotoshop、モザイク合成にはMicrosoft Image Composite Editor(ICE)を使いました。

もともと39コマ撮影してたのでそれらをPhotoshopで9分割し、使えるコマを厳選するのは結構面倒でしたが、おかげで撮影素材のポテンシャルを最大限出すことができたと思います。

モザイク合成のときにも、ブロック毎にカブリやホワイトバランスがずれてたりして微調整が大変でしたが、ICEが本当に優秀で繋ぎ目がわからないくらい綺麗に合成してくれました。

この方法を試していて他にもいろいろな知見が得られたのでまた別記事で詳しくまとめる予定です。

最後にこれは余談ですが、今回ヒストグラムをかなり理想的な形にすることができたなと思います。
逐次ヒストグラムを見ながら処理してるわけではないので、画像処理の仕上げあたりでふとヒストグラムを見たときにきれいな形になってると気持ちがいいですね。

それでは!

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