天体写真を撮る大学院生のブログ

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星野写真

Summer Triangle

投稿日:

Summer Triangle
F2.8, 180s*37(total 111min ), ISO1600
Nikon D810A + Sigma 40mm F1.4 DG HSM | Art + Unitec SWAT-350
2019/8/1 日光戦場ヶ原
先月頭の遠征で撮影したこの時期のメジャー対象、夏の大三角です。
最近は新星景写真にハマっていたので久々の星野写真です。

メジャーですが50mmだと微妙に入らないのでこれまで撮影したことがありませんでした。

40mmを買って撮りたかった対象の1つです。

ここの領域はモクモクの銀河内分子雲と、はくちょう座の赤い星雲が個人的にとても魅力的です。あといるか座。

撮影を始めた23時半頃には丁度天頂付近で、2時間後にはだいぶ西に傾いていたのでこのタイミングで撮影できて良かったです。


画像処理では自然な表現と透明感の描出を意識しました。

はくちょう座付近は、とにかく微光星が多いことが特徴だと思います。強調していくとどんどん目立ってくるので画像処理泣かせですね。

Sigma 40mm F1.4 Artはとてもシャープなレンズですがそれでも画像処理でかなり苦労しました。

不思議ですが写ってる微光星の量は射手座付近の天の川よりも全然多いと思います。

射手座付近の天の川の処理では微光星処理はあまり苦ではありませんでした。そもそも天の川が明るくそんなに強調しなくてもいいからと思うかもしれませんが、アンタレス付近の分子雲を出すためにかなり強調してもそこまで微光星は煩くならないのです。

絶対的な星の量は銀河系の中心である射手座付近のほうが多いはずなのになんでなんでしょうかね。

射手座付近よりもはくちょう座付近のほうが星が多い領域が近くに存在しているからかなと考えましたが、このあたりをしっかり考察するには銀河系の立体的な構造や星の分布を調べる必要がありますね。(面倒なのでやりません)

経験的には冬の天の川でも同様に微光星の処理が大変になってくる印象です。

一皮むけた表現ができるようにもっと画像処理の研鑽を積もう。


あとは天の川やその周りの星雲、分子雲の色合いですが、僕は純白の天の川に若干ピンク寄りの散光星雲、焦げ茶の分子雲が好みです。

その点は、うまく表現できたかなぁと思います。

ただ、はくちょう座の赤い散光星雲はもっと大きく広がっているみたいなのでそのへんの色があまり出てないのが気になります。

遠征記に書いたように結構霞んでいたのでそのせいなのか画像処理の問題なのか、どうなんでしょう。

来年以降の課題にしようと思います。


それでは!

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